5 本当の自分はどっちだ
 
リスター:コチャンスキーの個人情報ファイルを見れば、彼女の気持ちが分かるのに。
リマー:私は禁欲者だ。そんな悩みとは無縁だ。
リスター:あんたが禁欲友の会に入ったのは、単に女とつき合った事がなかったからだろ?
リマー:そうではない。恋は病気で、キャリアを台無しにし、全財産を奪う・・・という彼らの哲学に賛同したのだ。
リスター:ママに選んでもらった服着てちゃ、女はよってこないよ。
 

・・・コチャンスキーのディスクを見る為に汚染された士官レベルに入ってしまい、病気に感染し、倒れるリスター・・・

リマー:リスターが倒れた。私は触れない、手伝え。
キャット:え〜、うそ。オレ、あの猿結構好きだったのに残念。
リマー:だったら助けてやれ。
キャット:え〜、昼メシ中断してか?
リマー:リスターの命と、昼メシ、どっちが大切だ?
キャット:言うまでもないだろ、そんな事は。

リスター:何で、思い切ってコチャンスキーをデートに誘わなかったんだろう?
リマー:コチャンスキーは、きっとこう言ったよ。私、あんたとデートするくらいなら、豚のケツにキスするわ・・・って。
リスター:思うんだけど、オレらの心には、2人の人間が住んでる。 1人は、うぬぼれや、1人は、おくびょうもの。 うぬぼれやがコチャンスキーを口説けってけしかける。 でも、その気になって、いざ口説こうとすると、うぬぼれやはハワイかどっかに行っちゃうんだ。 で、おくびょうものの方が、アホなマネやめろって囁いてくる。
 

・・・病気によって、リスターの心の中のうぬぼれやおくびょうものが出現する・・・

うぬぼれや:リスター、世紀の大スター。
こんないなせな男がいるか?見てるだけでおかしくなりそう。
リマー:とっくにおかしいよ。
おくびょうもの:ご機嫌いかが?最悪?
顔に膿んだニキビがあるわよ。まあ!脂肪もたっぷり。ラードが歩いてるみたいじゃない。何かの末期症状じゃないの?
 

リスター:ねえ、吸い殻で何やってんの?
うぬぼれや:あ、見られちゃった?
これキングの唇が触ったからさ、なんたってキングの唇だもんね。偉人に会ったって証拠にもなるし。家宝にしちゃうよ。 いいだろ?キング。
リスター:本気で言ってんのかよ?
オレなんか、乗組員が169人いたら、169番目の最低ランク。一番下なんだよ。
うぬぼれや:キングは出世に興味がないからだろ?
うぬぼれや:フィジーで牧場をやるのが夢。
そう、この娘と・・・。
リスター:もう死んじゃった・・・。
うぬぼれや:じゃあ、ホログラムにして呼べばいい。
リスター:リマーがディスク隠しちゃった。
うぬぼれや:あんたは何でもできるよ。
 

リスター:ねえ、オレたち考えたんだけど、あんた(リマー)を消さずにコチャンスキーを出す方法がある。
必要ないパワーを全部切ればいいんだ。
ビール味ミルクセーキを飲みながらひらめいたの。
リマー:彼女のディスクは渡さん。
リスター:彼女の方がランクが上だから?
おくびょうもの:彼女、インテリで、美人で、キャリアウーマンで、百点満点の女性なのよ。あんたに興味を示すと思う?
うぬぼれや:キング、リマーだったらディスク、どこに隠す?
リスター:・・・船の外だ。
ロボットが行ける範囲で、安全に保管できるところ。オレのトロさを笑う為に、以外と近くに隠すってのは? わかった! 睡眠室の外のソーラーパネルの中だ!
リマー:つけてたな? コイツ。
リスター:あそこにあんの? やったー、当たった!

リマー:オマエの見つけたディスク、それを見ても何の意味もないぞ。そのディスクは全編悲劇でしかない。
リスター:コチャンスキーにふられた時の覚悟はできてるよ。
そういう事はさんざんおくびょうものから聞いたよ。今はうぬぼれモードなの。
よーし、ホリー、出して。

・・・出てきたのは、リマーだった・・・

リマー:あれだけ忠告したのに・・・。
コチャンスキーのボックスに本物のコチャンスキーのディスクを入れておくような、あさはかなマネをすると思うか? わたし1人でもウンザリなのに、また1人増やしてしまったぞ。
リマー:ようこそ、分身くん。
分身リマー:会えて光栄だよ、英雄リマーくん。
 

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